理想はない ー 女性の美の変遷【ウクライナ】 | Русско⇄Японско

理想はない ー 女性の美の変遷【ウクライナ】

by Uenishi Yukie / Уэниши Юкиэ 11/18/2018 カテゴリー



私たちは読者に、この100年で女性の美に対する理想がどのように変わっていったかを話したい。

РБК-Украина

女性の美の基準とは、どのようなものだろうか。ある人は体型が上から90センチ・60センチ・90センチのロングヘアでなければならないと考え、ある人は胸が豊かな美女が時代に沿っていると考えている。

サイト"5 канала"が書いているように、何十年にもわたって女性の美の基準は変化してきた。また、男性の好みも、太ももがしっかりした巨乳から童顔の少女まで、幅広く変化した。

そこで読者には、過去の世界へ物思いに浸ること、そして10年ごとにどのような基準で美が定められていたか、知ってほしい。

1910年代
この年代は全世界にとって革新的だった。町が鉄道によって繋がり、人々は空を飛ぶことを覚え、経済的に著しく発達したのだ。この時、先進国においては、女性にはすでに意見を言う権利があり、社会に対してより開けっ広げに自分を出していくことができた。

1910年代の女の子たちは、いくらか肩を露出し、コルセットは重要なアイテムだと見なされていた。この頃の男性は、柳腰で丸みのある太もも、それからふっくらとした胸を高く評価していたのだった。

1920年代
10年で女の子たちの外見は大きく変化した。ファッションにおいては、まっすぐな長いドレス、短い髪が流行だった。

そのとき、平らな胸が最も美しいとされ、太ももと腰は洋服で見えなかった。メイクは派手で、長いネックレスやアクセサリーが首や腕にたくさんついていることが良しとされた。

1930年代
この時代の男性にとって、緩やかな曲線を持つか弱い女の子が人気だった。この時代にはすでに、細いウエストはコルセットの助けを借りず、自力で作らなければならなかった。

スカートは後ろより前が短く、また素材ではきれいな絹に価値があるとされた。また、この時代に全世界で知られていたのは、ココ・シャネル。彼女は男性のズボンとチョッキを女性のファッションに取り入れ、有名な小さい黒のワンピースを作り出していた。

1940年代
戦時中の女の子たち。彼女たちはスポーティで引き締まった体で、かつ上品でか弱い見た目でなけれならなかった。

戦時中は、真っ直ぐに裁ったワンピースやスカートが、多くの女の子たちから人気があった。ジャケットは四角い肩パット入り、靴は深い靴底だ。また、洋服には小さな飾りはついておらず、女の子たちは帽子や様々なベルトで自分を飾った。

1950年代
この時代の女の子たちには、女性らしさとセクシーさが与えられた。ファッションにおいては再び丸みを帯びたフォルムと美しい曲線を備えた体型が登場。揃ってデコルテゾーンを開き、上半身を強調した。

幅広のスカートが登場し、丸いイヤリングや真珠のような宝石のついたネックレスがオシャレだと見なされた。この時代のセックス・シンボルはマリリン・モンロー。女の子たちがアクティブにファッションを追い求める時代となったのだった。

1960年代
この時代には豊満な胸の女の子ではなく、小さく優美な胸のある、痩せすぎと言えるような女の子であることがトレンドだった。

そのとき世界では、伝説のミニスカートと頭に載せるループが登場。メタルやプラスチックの飾りが施された、”宇宙スタイル”の洋服が見られた。

1970年代
世界がスポーツやトレーニング、エアロビクスに夢中となった時代。ファッションでは、幾何学模様の派手な洋服が好まれた。70年代のトレンドはジーンズだ。それ以上に、ほころびた裾のある服やカウボーイハットが流行した。

この時代、ファッションの選択は多面的だったのだ。流行に敏感な女性たちは、様々な可能性を自ら試していた。

1980年代
これはファッションにおいて、まさに爆発的ともいえる時代だ。すべてがやりすぎでなくてはならなかった。くしゃくしゃに乱しつつツヤを出したヘアスタイル、派手なメイク、キラキラ光る洋服のように。ファッションはディスコ愛好家とロック文化の模倣とで分かれていた。

ファッションにおいて、革のパンツ、いかつい肩のジャケット、それからリボンのついたロマンチックなブラウスが流行っていた。手本とすべきモデルは、ジョーン・コリンズとマドンナだ。

1990年代
大胆な90年代は、スーパーモデルの時代だった。そのときの見た目は、頬骨や細い脚、平らな胸が良いものとされていた。つまり、病的なルックスが流行っていたのだ。

アクセサリーは大きく派手な飾りのついたヘアゴム、そしてチョーカーがトレンド。また、90年代には、幾何学模様や花柄、好きなバンドのTシャツといった、プリントのある服が人気だった。

2000年代
流行はまたも、スポーツと、割れた腹筋や丸い太もものような引き締まった体の女の子の時代に。セックス・シンボルはブリトニー・スピアーズやクリスティーナ・アギレラだ。

2000年代の衣装は、ミニスカートやハイヒール、胸元が深く開いているぴったりとしたトップスでなければならなかった。 太いベルトやカラフルなアクセサリーが人気だった。また、レオパード柄も好まれた他、長く幅広のパンツが流行していた。

2010年代
この時代のセックス・シンボルは ― 女の子たちはあらゆる好みを持っている。昨今、モデルは上から90センチ・60センチ・90センチで痩せていたり、ぽっちゃりしていたり、ちょっと”大き”かったりする。ファッション誌では、ニッキー・ミナージュやキム・カーダルシアン、モニカ・ベルッチと出会う。

2020年が迫るにつれ、これからのファッションについて、つまり次に何を着るべきか、わかりにくくなっている。

そこで思い出してみたい。有名なウクライナのモデルがDiorの広告に登場したことを。また、ウクライナのデザイナーが愛国心溢れるコレクションを、パリのファッションウィークで発表したことを。


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Uenishi Yukie / Уэниши Юкиэ

Developer

1992年11月17日、東京都出身。大学時代にロシア語を学び、現在は東欧へ移住。

Я родилась в районе Токио в Японии, в 17.11.1992 г. В университете 4 года занималась русским языком. Сейчас я живу в Восточном Европе.